【祐樹】   「フェ、フェミルナさん……?」

【アリサ】  「あなただけはまだその呼び名なのね。
        もうクラス中はアリサってファーストネームなのに」


【祐樹】   「え、あ、それは……」

猫が鼠をもてあそぶときのような、ねっとりとした視線に見つめられ、
俺は言葉を失った。

【アリサ】  「……ふふっ」